2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョンミルバンクとラディカル・オーソドクシー

John Milbank, “Knowledge: The theological critique of philosophy in Hamann and Jacobi,” in Radical Orthodoxy: A New Theology, ed. by John Milbank, Catherine Pickstock, and Graham Ward (London: Routledge, 1999), 21-37. ラディカル・オーソド…

科研費プロジェクトのネットインタビュー

昨日は科研費プロジェクト「西欧ルネサンスの世界性と日本におけるキリシタンの世紀」(代表:根占献一;http://kaken.nii.ac.jp/d/p/25284022.ja.html)の一環として、ネットインタビュー「加藤喜之、アメリカでの研究生活と今後の活動を語る!」をひらいて…

グラハム・ワードとポスト・モダンなカール・バルト

Graham Ward, “Barth, modernity, and postmodernity,” Cambridge Companion to Karl Barth (Cambridge: Cambridge University Press, 2000), 274-295. グラハム・ワード(1955-)はジョン・ミルバンクやキャサリン・ピックストックらとともにラディカル・オー…

『お早よう』小津安二郎

『お早よう』小津安二郎 1959年 松竹 なんてことはない日々のことばの紡ぎ方を題材にしてコミュニケーションの問題を描いた作品である。 この映画がコメディーである理由は、扱っている題材の深遠さがあらわれ、またかくされるのにもっとも適したジャン…

シュライアマハーとオットーの宗教論

Andrew Dole, “Schleiermacher and Otto on Religion,” Religious Studies 40.4 (2004): 389-413. 現代の宗教学を大きく分ける二つの学派がある。ひとつは宗教を自然主義的に理解するもの。これは経済的要因や社会的要因に還元するアプローチも含む。二つ目…

ポスト・カント的スピノザ主義者としてのシュライアマハー

Julia A. Lamm, “Schleiermacher’s Post-Kantian Spinozism: The Early Essays on Spinoza, 1793-94,” The Journal of Religion 74.4 (1994): 476-505. この論文は1793, 94年にシュライアマハーによって書かれたスピノザに関する二本の論文の分析を通して、…