2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

カルヴァンと神理解

カルヴァンの神理解については、いやというほど出版物が多い。バルト以降、特にカルヴァンの人間理性による神理解と啓示による神理解の分析に、多くのページが割かれて来た。戦後は、エミル・ブルンナーのもとでの博士論文であるDoweyのThe Knowledge of God…

宗教改革と人文主義

人文主義と宗教改革の関係性については、古くはディルタイやトレルチ、60年代に入りメラー(Bernd Moeller)、そして近年ではHeiko Oberman, Cornelis Augustijn、Thomas Bradyなどが優れた研究を出している。特に最近の研究では、Sachiko KusukawaのThe Tra…

前近代と宗教改革

総合試験の準備も大詰めだ。中世をあとにして、前近代(early modern)に入る。「概論」、「イエズス会とアジア宣教」、「人文主義と宗教改革」、「カルヴァンと神の知識」、「オランダ宗教改革」、そして「スアレスと新スコラ学」。イエズス会とアジア宣教を…