2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

文献学とラディカルな啓蒙主義のはざま

新刊紹介。 Between Philology and Radical Enlightenment: Hermann Samuel Reimarus (1694-1768) (Brill's Studies in Itellectual History)作者: Martin Mulsow出版社/メーカー: Brill Academic Pub発売日: 2011/10/01メディア: ハードカバー クリック: 2…

ルネ・ジラールと供儀とキリスト教

ジラールの人類学的考察は、現代の思考に逆流している。様々な普遍概念や否定神学を排除する思想的潮流の中、人類学をもとに文化一般に適応可能な概念と、キリストの十字架の普遍性を堂々と語る。勿論、街角の狂信的なツァラトゥストラの宣言とは似ても似つ…

Mogens Laerke とスピノザの哲学言語

Mogens Laerkeは、初期近代の哲学史家である。スピノザ読解者としてのライプニッツについての博士論文をソルボンヌに2003年に提出し(ピエール=フランソワ・モローが指導教官の一人である)、それを2008年に出版している。現在はアバディーン大学の…