ケネス・アッポルド教授来日


 6月5日から21日まで立教大学招聘研究員として指導教官(Doktorvater)のケネス・アッポルド教授が来日した。2013年の5月に学位授与のためにプリンストンを訪れて以来の再会となるので、実に丸2年ぶりであった。今回の滞在は、立教大学文学部長の西原廉太先生が受入教員となり実現したものである。ちなみに西原先生とアッポルド教授は、ストラスブールのエキュメニカル・センターで同じプロジェクトに関わったこともあり、お二人が「ken-renta」の仲であったのは今回の来日で知ることになる。


 滞在中は、立教大学史学科の学部ゼミと大学院キリスト教研究科院ゼミでの講義二つに加えて、学外でも東京基督教大学とルーテル学院大学・神学校でもチャペルでのメッセージや講義を行っていただいた。また教授の『宗教改革小史』の訳者である徳善義和先生には、市ヶ谷ルーテル教会で初めてお会いすることができた。


 教授の来日の最大の目的である、公開シンポジウム「宗教改革の伝播とトランス・ナショナルな衝撃—宗教改革500周年にむけて」は、20日午後に立教大学で無事開催された。シンポジウムでは教授の講演に加えて、国際基督教大学の那須敬先生、大阪大学の古谷大輔先生、東都医療大学の早川朝子先生、武蔵大学の踊共二先生に発表いただいた。(会の詳細についてはウェブサイトを参照。)想定していたよりも多くの人が訪れてくださり、また議論も深まり、充実した会となったのではないだろうか。本シンポジウムでのアッポルド教授の発表は、後日翻訳・出版される予定である。


 教授滞在中、多くのひとたちに--特に立教大学文学部史学科の小澤実先生にはシンポジウムの開催にあたって--助けられた。心より感謝申し上げたい。

宗教改革小史 (コンパクト・ヒストリー)

宗教改革小史 (コンパクト・ヒストリー)