中世・ルネサンス政治思想

The Foundations of Modern Political Thought: Volume 1, The Renaissance

Vol2は読んでいたのだが、Vol1をよむのは初めて。いまとなっては思想史の方法論として確立されたが、当時はまだまだであったのだろう。中世のArs dictaminisがQuattrocentoのフィレンツェの市民人文主義に与えた影響など、興味深い。

A History of Medieval Political Thought: 300?1450

Otto Gierke, Fritz Kern, Walter Ullmannなどの以前の中世政治思想史を刷新させる入門書。アウグスティヌスやアクィナスの古典に依拠して議論を進めるのではなく、法制史の読み解きを通して、中世の政治思想を展開させていくもの。ユスティニアヌスのCorpus iuris civilis(527-34)の読解など面白い。