第45回衆議院選挙

これからの国の方向性を大いに決める可能性のある選挙が30日に行われる。可能性としか現在では言えないのは何故か。それは93年に8党連立政権(新生、日本新、さきがけ、公明、社会、民社、社会民主連合、民主改革連合)時に瓦解したはずの自民党とその利権構造は、94年に村山社会党委員長を取り込む形で復旧され、現在に至っている。また前回の政権交替の立役者である小沢一郎が今回も選挙後の連立構想で豪腕を発揮しているのではないだろうか。状況は違うといえどどこまで連立政権を保ち続ける事が出来るのか。勿論8党連立の時の様な不安定さは今の民主党にはない。民主党が議席を伸ばす事が出来れば、単独過半数を達成できなくとも、第一党となることができる。

今夜のNEWS ZEROでの6党首討論をみていても、共産、社民との連携の弱さが露呈されていた。とくに財源や外交問題では意見の相違と鳩山代表の困惑した表情も見受ける事が出来た。予想以上に困難な政権になるのではないだろうか。

とにかく投票するひとりひとりが出来るだけ冷静に、そして全体図をみて、今後の日本を選択していかなくてはならないだろう。前回の衆院選の様な劇場的、部分的な選挙だけは避けなければならない。まずは政権交替、そして市民の継続的な政治へのコミットメントを通して、この日本をすこしでも良い国へしていきたい!