エラスムス大学

年度末の在外研究でロッテルダムに滞在した。ほんの2週間強だが、非常に充実した時間であった。2018年度から一年間、在外研究する予定があり、その渡航先がロッテルダム大学哲学部なのである。今回の滞在はその準備という目的もあった。受け入れてくださるハン・ファン・ルーラー教授とはここ数年の付き合いであり、非常によくしてくださる。今回も到着前に色々と手配してくださっていたようで、哲学部の一角にオフィス、メールアカウント、図書館カードなど、良い環境を整えてくださった。


ロッテルダム・エラスムス大学には17世紀思想史の専門家がそろっている。デカルト主義の研究をするファン・ルーラー教授、オランダにおけるスピノザ主義の研究では第一人者のヴィープ・ファン・ブンゲ教授、ロック研究では著名なポール・スクールマン教授、スピノザとスコラ学の関係を専門とするヘンリ・クロップ教授など。日本の研究者とも関係があり、非常に素晴らしい環境である。このような場所で時間を過ごせることを心より感謝。


また滞在中に偶然、仲間の博士論文の口頭試問も見る機会に恵まれた。よい口頭試問であった。その大学の研究所にも以前滞在したことがあったので、以前の友人たちと再会もできた。


蛇足だが、今回は宿もよかった。いつもはホテルなのだが、今回はロッテルダムだけに2週間ということもあり、Airbnbを初めて利用してみた。大学から5分、まどから哲学部の建物が見える場所に宿はある。これが非常に便利なのだ。日本では1時間以上の通勤がやはり身体を疲弊させるということがよくわかった。